茂る草(令和6年7月13~14日掲載分)


◎ 茂る草(令和六年七月十三~十四日掲載分)
● 令和六年七月十三日 土曜日 
○ 五月日々折々 その二十四 緑
《今回の自選代表句と自句自解》

初夏の旅堂に笹塚庚申塔 

 快晴の五月中旬の土曜日。第二回目の甲州街道巡り。今回最後の目的地の笹塚庚申堂に着いた。立派なお堂の庚申塔には駒型で青面金剛像の下に三匹の猿が彫られていた。合掌。

《五月中旬 甲州街道巡り(第二回)その十八(内藤新宿②から高井戸宿①方面)》
夏日浴び甲州街道歩きゆく
初夏の旅歩道橋前に商店街
※歩道橋前に商店街・・・笹塚駅前歩道橋の手前に十号通り商店街がある。
 京王線「笹塚」駅北口を出て、甲州街道を渡ったところにある十号通り商店街。甲州街道(国道20号)から水道道路まで約200メートル続く商店街には、家電販売店・カメラ店・青果店などの路面店が約60店並んでいます。昭和初期から続く老舗も残っているなど、長い間地域に密着した営業を継続。店頭では、店員さんと楽しそうに話をする常連客の姿も見られました。来街者は地元住民だけでなく、近隣にある企業に勤務する従業員が多いのも特徴で、平日の日中から賑わいをみせています。店舗によって差はあるものの、若年層から高齢者まで幅広い年代に利用されている商店街です。(TOKYO商店街空き店舗ナビソイトより転載)
初夏の旅十号通りに人あまた
初夏の旅商店街に人数多
⑬ 笹塚跡(笹塚の一里塚跡)
夏の旅歩いて程なく笹塚跡
㊟笹塚跡(笹塚の一里塚跡)・・・昔、このあたりの甲州街道の南北両側に直径一メートルほどの塚(盛土)がありました。 その上に笹(または竹)が生い茂っていたことから、笹塚と呼ばれていたようです。
 その塚が、慶長九年(一六〇四)に設置された一里塚であるかどうかははっきりしませんが、この塚に一里塚の印を記載している古図もあります。
 また、江戸時代の文書にも笹塚のことが簡単に述べられています。 大正五年(一九一六)に発刊された『豊多摩郡誌』には、「甲州街道の北側に石塚があったが、今は見られない」と書いてあります。
 この塚があったことから、この地域一帯を昔から笹塚と呼び、今もそれが町名として残っているのです。所在:東京都渋谷区笹塚2丁目12-1(渋谷区教育委員会の現地説明板より転載)
(この付近の甲州街道の両側に、直径1mほどの笹が茂った塚があり、地名の由来となりました。江戸日本橋より三里目。)
⦿「笹塚跡(笹塚の一里塚跡)(東京都渋谷区)について」《治蝶の俳句の散歩道(ちょっといい話 その千六百十一)》
旅先の笹塚跡に緑あり
初夏の旅説明板前植え込みが
旅先の植え込みの青葉風に揺れ
笹塚の一里塚跡にある緑
笹塚跡説明板に夏日射し
初夏の旅塚跡前に交番が
※塚跡前に交番・・・ここでは、笹塚交番のこと。住所:東京都渋谷区笹塚2丁目14-1
初夏の旅歩いてさらに西方向
⑭ 庚申塔
夏の旅街道脇に庚申塔
㊟庚申塔・・・庚申の信仰は中国の道教思想に基づくもので、江戸時代に盛んになり、村の辻などに庚申供養塔が建てられました。
 庚申信仰は、六十日ごとに巡り来る庚申の夜、眠り込んだ人の体内から三尸と呼ばれる虫が出て、天帝にその人の罪過を報告し、罰が下されるというもので、寝てはいけないと信じられていました。 庚申堂や当番の人の家に集まった村人たちは、一晩中勤行をして、夜明けを待ちました。 その仲間を庚申講と呼んだのです。 庚申信仰は「猿」と「申」との混同から、庚申の日に猿田彦神をまつるようになりました。 この庚申塔にも青面金剛像の下に三匹の猿が彫ってあります。
 ここにある庚申塔は、元禄十三年(一七〇〇)に〇〇〇れたものですが、付近の人びとによって、いまも大切に守られています。(渋谷区教育委員会の現地説明板より転載)
 笹塚から200mほど西に進み、郵便局の手前の路地を入ると立派なお堂があり、庚申塔が1基祀られている。笹塚庚申堂である。駒型で青面金剛像と三猿が彫られている。造立年は元禄13年(1700)である。庚申講は概ね農民の民間信仰だったが、ここではなぜか商売の神様に仕立て上げられてしまった。今でも商売繁盛を祈願してお参りする人が多いという、不思議な話である。場所 渋谷区笹塚2丁目20-1(口コミ情報)
⦿「庚申塔(笹塚)(東京都渋谷区)について」《治蝶の俳句の散歩道(ちょっといい話 その千六百十二)》
初夏の旅前に笹塚庚申堂
初夏の旅堂に笹塚庚申塔 
笹塚の庚申堂に夏灯
初夏の旅堂宇の前にて手を合わせ
庚申堂堂宇の脇の若葉揺れ
庚申堂八つ手の若葉風に揺れ
新緑に囲まれている庚申堂
初夏の旅手入れされてる庚申堂
庚申の信仰現存知る夏日
初夏の旅しばらく歩いて笹塚駅
㊟笹塚駅・・・笹塚駅(ささづかえき)は、東京都渋谷区笹塚一丁目にある、京王電鉄京王線の駅である。駅番号はKO04。渋谷区に所在する駅では最西端に位置する。
 「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」を除く全列車が停車する。京王東管区所属。(Wikipediaより転載)
初夏の旅クラウン街より笹塚駅
※クラウン街・・・ここでは、京王クラウン街笹塚のこと。
 京王クラウン街笹塚とは
 笹塚駅改札から続く高架下の商業施設です。
 東側エリアは飲食店が通路両側に広がり、改札正面の中央エリアは、感度の高いロサリーや惣菜、スイーツが楽しめ、テラス席のあるカフェや飲食店もあります。
 西側エリアは飲食店だけでなく、生活に必要な商品が揃う店舗が広がります。(ささはたドットコムより転載)
⦿「京王クラウン街笹塚(東京都渋谷区)について」《治蝶の俳句の散歩道(ちょっといい話)その千六百十三》
初夏の旅クラウン街行き笹塚駅
初夏の旅笹塚駅に一時半
京王線入線電車に夏日射し
笹塚駅初夏の日浴びて電車来る
初夏の旅電車の座席にすぐ座して
初夏の午後笹塚駅より新宿駅
初夏の午後笹塚駅より京王線
初夏の午後新宿駅より上野駅

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● 令和六年七月十四日 日曜日 
○ 五月日々折々 その二十五 茂る草
《今回の自選代表二句と自句自解》

ここ上野森の緑は青あおと 

 快晴の五月中旬の土曜日。第二回目の甲州街道巡りを終えて帰路に就いた。当直した上野駅から上野の森がよく見える。初夏の日射しの中の青々とした森の緑が美しい。

外眺む江戸川の土手に茂る草

 快晴の五月中旬の土曜日。第二回目の甲州街道巡りを終えて帰路に就いた。電車の車窓には、江戸川の土手の草の茂りがよく見えた。夏の景色だ。

《五月中旬 甲州街道巡り(第二回)その十九(内藤新宿②から高井戸宿①方面)》
初夏の午後新宿駅より山手線
初夏の午後初夏の旅電車の座席にすぐ座り
山手線初夏の日差し込む電車内
大塚駅銀杏の並木新緑に
巣鴨駅躑躅の植え込み新緑に 
山手線新緑眺めて上野へと
山手線新緑愛でつつ上野へと
山手線上野の森は今緑
ここ上野森の緑は青あおと 
初夏の旅上野駅に着き安堵感
初夏の午後上野駅より常磐線
初夏の午後上野駅より松戸駅
初夏の旅始発の上野で座席着く
初夏の午後雲なく全天青空に
夏日浴びピカリと光るスカイツリー
外眺む江戸川の土手に茂る草

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